京都の春を告げるにふさわしいイベント「京都・花灯路」は、京都ならではの新しい夜の風物詩として、3月7日〜18日(点灯午後6時〜10時)にかけて展開されました。
ほんのりとやさしい光を放つ花灯路は、清水寺から円山公園までは京銘竹、円山公園から知恩院までは北山杉の磨き丸太、知恩院から青蓮院門跡までは京焼・清水焼と、それぞれ京都の名産による灯りのしつらえ。さらに随所には和花が活けられた一輪挿が彩りを添え、京都の風情を醸し出すやわらぎを生み出します。
このコースをもっとも堪能する方法の一つは、和装に身を包んで歩くこと。友だち同士、カップル、シニアなど、どんな世代でもひと味違う楽しみ方ができるのです。なんといっても石畳や土塀に合うのは着物。高台寺前のねねの道を歩き、石塀小路にちょっと立ち入ってしばしたたずんでみたり。また二年坂、産寧坂の石段から見下ろす京の町並みも、着物姿なら少し違って見えたりするから不思議です。彼の腕によりかかりながら、両サイドに連なる和風のお店をのぞいている姿もほんのり。甘味処や焼きたてのおせんべいを食べる姿もしとやかで、着物が魅力度をアップさせていきます。また円山公園に設えられた竹灯りの川には飛び石があり、その石にたたずむ姿は幽玄美としてもおすすめです。にぎやかさから少し離れた知恩院、青蓮院門跡あたりでは、静かに語り合いながら陶器の灯りに目をやると、ご〜んと鐘の音が響いてきます。五感すべてで和のテイストを味わえる瞬間。2キロのコースをすべて歩いたころには、すっかり京都の春色に染まっているかもしれません。
実際、このイベントに合わせて着物姿で訪れる人も多く、その光景はまさに京都のほんのりとした灯りにとけ込むようで、かすかに響く衣ずれの音が都の春を目覚めさせたようです。 イベントは終わってしまったけどこのコースは全国的にも有名な桜の名所。着物の出番はいざ、これからです。
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