毎月25日に開かれる「天神さん」の呼び名で親しまれる北野天満宮の市。京都では、21日の「弘法さん」と並び京都二大市(?!)として有名です。ちなみに、弘法さんが雨なら天神さんは晴れ、弘法さんが晴れたら天神さんは雨といわれ、これはあながち迷信とは思えない実績があります。もちろんハズレることもありますが。。。
さて、なんでも「さん」をつけて呼びたがる京都人の気質に正しく応えた「天神さん」を今回はきもの歩きします。正統派でいくなら今出川通りに面した正面大鳥居をくぐって本殿へ。参道に並ぶ露天から楼門をくぐり、さらに突き進むと牛の像がのたりと横たわってあなたを出迎えてくれます。頭をなでると賢くなるといわれ、修学旅行生もよくなでていますが、やはり効果のほどは本人の努力によるのだと、今となっては深く実感するところ。そして国宝本殿(社殿)でお参りしたら、ぜひ本殿裏へまわってみてください。初春なら梅、いまの季節なら新緑、秋は紅葉と自然の美しさと、提灯燈籠がかかった本殿を背景に写真を撮ると、和服(のあなた)がとても映える絶好のスポットがありますよ。
では「市」探検に移りましょう。神社の周辺、参内には「だれが買うのか。。。」と首を傾げたくなるようなレトロ超越タイプの人形や、掘り出し物(風に見える)置物など、おもしろきかな摩訶不思議な陳列がずらりと続きます。しかし天神さんは骨董マニアだけを歓喜させる市ではありません。実はいま、天神さんにはきものファンこそ見逃せないものがたくさんあるのです。最近の和風ブームにのってか古いきものを売る店があちこちに出店され、おばあちゃんやお母さんたちたちの懐かしい昭和の色柄のきものなどを、若いおねえさんから年配の女性、そして外国人の方々が広げたりまとったり。着物姿の買い物客もよく見かけ、みなさん、とてもじょうずに、(しっかり)値切りつつ、エエ買い物をされているようでした。粋に、おしゃれに、またレトロちっくに着こなすなら、天神さんはまさに宝の山。他にも小粋な帯締めや半襟などの小物から部屋着風に作り変えたきものまで、目移りして時間を忘れてしまいそうです。
また手づくりの和食器や、アクセサリー、和装小物、ハギレなどを売る店もあり、店の人とおしゃべりするのも市の楽しさ。商品を見つめていると、アーティスト系のおにいさんが作風への熱い想いを語ってくれたりもします。
そして小腹が空いたら、参道沿いのフード系露天でたこ焼きを食べるもよし、天神さん界隈には豆腐料理や和風弁当などゆったりとしたロケーションで食べられるお店も多いので、きもの姿でスローフードするのも天神さんの締めくくりにはいいかもしれませんね。
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