吉田神社は吉田山という低い山麓にある神社で神楽岡(かぐらおか)とも呼ばれており、京都大学の近く、ふだんはとても静かな環境
におかれています。ただ節分の時期だけは違います。臨時バスは出るは周囲のお店は賑わうはで、近隣一辺節分モードに様変わり。
どこからともなく聞こえるざわめきに心弾ませながら、願うは無病息災、家内安全、厄除け、商売繁盛、良縁‥その他いっぱい。
吉田神社には全国の神々を一堂に祭る大元宮(だいげんぐう)があり、ここに来れば全国の神々に一度に参れるとのこと、それならばと欲張ってあれこれ祈願したくもなりますね。この太元宮は八角形の建物の後に六角形の祈祷所がある変った建物で重要文化財に指定されています。
有名なくちなし色の厄除け札を頂くため、いざ参道へと進みます。
沿道びっしりに立ち並んだ屋台のお店は圧巻!約700件は数えると言われています。たこやき、焼きソバ、おでんにフランクフルト、京都の老舗の漬物や蕎麦屋も出店しているとあって、様々なおいしそうな匂いが漂ってきます。きもの姿で屋台の食べ物をほおばるのはなんとも楽しく「ああ、きものはよろしいなぁ」と、おでんの具のサービスを受けました。
吉田神社節分祭の見どころと言えば、なんと言っても2日の夜に行われる「追儺(ついな)式」。これは左右に矛と盾を持ち四つ目の黄金の仮面を付けた方相氏(ほうそうし)が童(わらべ)を従え、祭氏が祭文を読上げると大声を発し、矛で盾を打ち鳴らし桃弓で赤と青の鬼を追い払う行事で、平安時代初期から始まったとされています。怒りや苦悩、悲しみを表す悪鬼を正義の使者である方相氏が追い払えば今年も福がやってくるというわけです。国際平和に憂う2004年だからこそ願う気持ちは真剣そのもの、観客の歓声からはそんな思いが伝わってきそうです。
また、翌日の3日に行われるのが古いお札をたく「火炉式」。本殿前には直径約5m、高さ5m、地中1.5mの八角形の火炉が組まれ、中には各地の神札、お守りが量高く積み上げられ深夜11時の点火を待つ状態でした。
古い昨年のお札を持参し、本殿と太元宮を参拝し、後日景品が当たる「福豆」を買う。屋台でいっぱい食べたら儀式も見たい、あ、そうそう、厄除け、開運のお札や矢も買って帰らなくては。
吉田神社の節分は、興味深いオプションがいっぱいの散策行程でした。
最後にきものの袖口に手を沿えお行儀よく、それでも口だけは思いっきり大きく開けましょう。
今年の恵方、東北東に向け太巻き寿司を「ガブリ!!」。これで完璧ですね。 |
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