祭の期間はもちろんたくさんの人で賑わいます。地元京都の人、観光客、外国からのお客さんの熱気が狭い街で一気に溢れかえり、ただでさえ蒸し暑い京都はさらにヒートアップ。
今回、16日の人出のピークを避け、ちょっと早めに「今年の祇園祭」散策を楽しむことにいたしましょう。ここ数年、ゆかたを着て祇園祭に来る人が増えつつある中、できれば格好良く目立ちたい!!早々に仕事を切り上げひと風呂浴びた後、糊のきいたお気に入りのゆかたに着替えます。今年の流行ゆかたは古典柄?むかし祖母に縫ってもらったゆかたが逆に今、新しいとはうれしい限り!
32基の山鉾の中でメジャーなのはなんと言っても「長刀鉾」、鉾頭に長刀を付けてお稚児さんを乗せ、巡行の際には先導を務めます。場所で言えば四条烏丸西あたり、鉾の上には人が上っています。長刀鉾の前の店屋2階からも渡れるようになっており、どうやら観光客の方々には珍しく目に映ったよう。そんな中、紺色のゆかたの女性3人連れを発見、晴雨兼用の傘を差しはしゃぎながら小走りに行きました。
若い女性はあでやかな色合いのゆかたを、ちょっと年配の方々は絽のきものに夏帯のお太鼓結び、「絶対、”誂え”(オーダーメイド)だわ」と、羨ましく思った”こだわり派”にも遭遇、男性のゆかた姿ももちろん見かけました。
室町通を北へブラブラ、「菊水鉾」や「山伏山」を眺めながら歩きます。修復の大切さが叫ばれている懸装品に時代の流れを感じながら、しきりに光るカメラのフラッシュの輪を潜り抜け、鼻をクンクン。これからが稼ぎ時と張り切る屋台から、漂う匂いにつられてしまうのがなんとも現実的。焼き鳥、お好み焼き、焼きソバ、冷たいカキ氷やビールの誘惑には勝てそうにありません。
東西の通り、三条通まで行ったら今度は一本西側の新町通を南下しましょう。今年の祇園祭宵山はは昨年にも増して「屏風祭(昨年はこうんだかしら?)」が盛んに行われているような気がします。「屏風祭」とは旧家が秘蔵の屏風や書画、鎧(よろい)などを一般に公開するというもので、うなぎの寝床と言われる京町家の奥深さと、商家の財力を見ることができる貴重な機会。宵々々山あたりではこうした「屏風祭」もゆっくり見学ができ、まさにオススメと言えるでしょう。
そして、さすがここはむかしながらの呉服問屋街。軒先には所狭しとゆかたや古着、バッグや下駄などの小物類や暖簾(のれん)などのインテリア用品が売られています。お値打ち品も続々放出、お土産品にもぴったりですね。
こういうロケーションに身を置くとどうしても欲しくなってしまうのが”和”テイストグッズ。祇園祭をきっかけにゆかたやきもの、また日本の伝統文化に目覚めた人もいるのではないでしょうか??
ビジネス街でもあるこの界隈、夕方からは歩行者天国になる四条通に面したガラス張りカフェで小休止。この後はきものリサイクルショップの祇園祭セール探訪、つまりはひやかし行脚です。ゆったりとマンウォッチングに興じながら思いました。
−ゆかたや夏物のきものを着る人それぞれが自分の個性を演出し主張し合い、それらは洋服と同じぐらい自由で独創的なんだ−
「自分らしくあるため」の次世代きものブームが、静かに進んでいることを心から感じた「祇園祭宵々々(よいよいよい)山」、来年はどんなレポートが書けるか、今から楽しみです。
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