kimono Internet Clubロゴ kimono Internet Club
kimono Internet Clubトップへ
このwebは「KIMONO Internet Club」の会員を中心に運営されています。
きもの日誌

きものライフを応援します
きもの歩き
きもの歩きの
バックナンバー


きもの歩き
時代祭はオールドファッションショー 04.11.05

時代祭  京都の秋はさまざまな行事や催し物が盛りだくさん、まもなく迎える紅葉シーズンを前に多くの観光客も訪れます。
そんな中で行われるのが京都の三大祭りの一つ、時代祭です。時代祭の歴史は平安遷都1100年にあたる1985年(明治28年)、桓武天皇を祭神とする平安神宮が創建されたことを記念し、京都が都であった時代の風俗変遷を行列で表現したことに始まりました。当時は平安神宮に参拝をする姿として行われていたのですが、後には桓武天皇と孝明天皇の神霊が京都御所から出発し、繁栄を願いつつ市内を巡行するというスタイルに変わったそうです。
さわやかな秋晴れに恵まれた10月22日、御所周辺は早くも出発を待つ見学客や観光客で大変な賑わいです。ちなみに時代祭を10月22日と定めたのは桓武天皇の車駕が初めて都に入った日を記念にしてのこと、見学客らは沿道に敷物を敷いたり小さなイスを携えたり、カメラの準備に余念がありません。時代祭進行のコースそしてタイムスケジュールは、12時に御所を出発して12時50分にはオフィスビルが立ち並ぶ烏丸御池あたり。左折をして道幅の広い御池通を東方向に進み、市役所前に着くころは大体13時30分ごろだと聞いています。その後、三条京阪を経由して平安神宮に到着するというわけです。
今回、たまたま頂戴した市役所前の見学席チケット、ゆっくりゆっくりと進む行列を後方に見ながらダッシュで先回り、紅白の幕で仕切られた見学席に納まることができました。
予定時間を少しだけ過ぎ、いよいよ待ちに待った行列がやってきました!!まずは京都市の要職者による名誉奉行、続いて「ピーヒャラドンドンドン」と三斎羽織に身を包み山国隊に扮した維新勤皇隊列(明治維新時代)が見えてきます。桂小五郎や坂本竜馬など幕末志士列は新撰組ブームも手伝ってさすがに誇らし気。その後、江戸時代のあでやかな婦人列に続きます。公明天皇の皇妹の和宮、中村内蔵助の妻、出雲阿国、吉野太夫など、衣装に特徴がある江戸時代の女性たちが、白塗りのお化粧を施した当時の女人になり切って歩く姿は目にも鮮やか。和の装いのバリエーションとでも言うのでしょうか、興味深く目に映ります。安土・桃山時代の豊公参朝列には衣装や牛車に公家風と武家風とのコラボレーションを垣間見、また織田公上洛列には甲冑や兜に戦国時代の勇ましさを感じました。小学校時代の教室に貼ってあった時代年表を頭に浮かべつつ、時代風俗の変遷を衣装で見るということは、なんとわかりやすく楽しいことでしょう。沿道を挟んだ見学席に陣取る課外学習の小学生たちも大はしゃぎ。時代祭をきっかけに社会科の勉強が好きになるかもしれませんね。
静々と続くのは鎌倉・室町時代の中世婦人列、豪華な打掛の淀君、立鳥帽子を被り、鼓を持った静御前の姿も見えます。京都ならではの大原女や桂女には、働く女性の衣装として、その機能を感じさせるデザインだと思いました。時代はどんどん遡り、鎌倉、藤原時代へと、いよいよ平安時代婦人列の登場です。なんと言っても平安装束は華麗で迫力満点、源氏絵巻を彷彿させる十二単の紫式部や清少納言、小野小町から和気広虫のあたりになるとどんどん神格化された風情を衣装に感じます。そろそろ終盤、延暦時代の官行進列、文官参朝列、神饌講社列、前列、神幸列が厳かに進みます。神社で拝見する神官さん、また雅楽を演奏したり舞ったりする式典の衣装と表現したらわかりやすいでしょうか。白川女や丹波方面の弓箭組列をもって長い行列は終わりました。
たっぷり堪能することができたこの時代祭は、なんと今年記念すべき100回目、約890万円をかけて150点を新調、215点を補修したと報道にありました。 歴史を振り返ることの意義、それらを守り伝えることが私たちにとってかけがえのない財産に繋がるのだと再認識、被災にあった各地を想い、今、こうしていられることのありがたさを感じずにはいられません。
来年は洋服ではなく、個人の個性を表現する現代にふさわしいきもの姿で時代祭を楽しみたい。「平成だからこそ」きもの姿があっても良いでしょう。


時代祭


時代祭


時代祭


時代祭

トップページへ
▲ ページのトップへ戻る
Copyright(C)2003 kimono Internet Club ALL RIGHTS RESERVED.