車を停めればすぐそこに石段があり上には仁王門がドーン、門内へ足を一歩踏み入れるとそこはもう鞍馬山の浄域です。このあたりの名産”木の芽の佃煮”の良い香りが周辺のお土産物屋さんから漂ってきますが、ぐっと堪えて石段を上がりましょう。
山歩きが予想されるので、今日は汚れても気にならないウールのお召しと濃い色合いの柄足袋をコーディネート、「このシチューエションは作務衣が似合うぞ(女性が着るのも格好いいですよね)」と思ったり・・
仁王門をくぐり山門駅からさっそくケーブル電車に乗り”多宝塔”を目指します。
この間約2分、「元気な方は九十九折参道を30分程度歩いて本殿までどうぞ」の看板を横目に「今日はきものだしね」と、ケーブルに乗り込みます。
多宝塔駅で下車してからはきれいに整備された新参道をテクテクと。木々の香り、鳥のさえずり、
鞍馬の山には「尊天信仰」があると聞いてきました。尊天とは、『この世に存在するすべてを生み出している宇宙生命・宇宙エネルギーのこと、神仏の区別を超えてエネルギーとなりあわられるもの』、大きく息を吸い込めば身体中に力が沸いてくるというものです。牛若丸の修行を支え守り、より大きなパワーを与えたこの鞍馬山にはとんでもない霊力があるように思えてなりません。
やがて二叉路の分岐点に差し掛かったのですが、ここでちょっとした失敗をしてしまいました。
「鞍馬の火祭り」で知られる由岐神社を目指してしまったため、本殿金堂と反対方向に進んでしまったのです。本殿金堂は尊天のお働きを象徴する千手観世音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊を奉安する鞍馬山信仰の中心道場、「ここにお参りしなくってどうするっ!?」という場所なのです。
もちろん貴船方面に抜ける「奥の院参道」へも辿り着けず・・。このあたりはまったくの地道で、国有林、原生林が茂る中、牛若丸が喉の渇きを潤した「息次ぎの水」や「屏風坂の地蔵堂」、参道の頂上には背比べ石があると聞きました。
奥州へ下る牛若丸は鞍馬山と名残を惜しんでこの石と背比べをしたと伝えられています。
日頃の精進が悪いから、天狗に騙されて道を誤ってしまったのかも?そんなことを思いながら、それでも牛若丸の守り本尊であった「川上地蔵堂」にはちゃんとお参りできました。
自然の大きな力を感じる鞍馬山、牛若丸の心に触れる鞍馬山。来年は作務衣にナイキのスニーカーという”和テイストニューファッション”で、再トライしてみたいと思います。
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