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楽楽きもの

もりたもとこのきものコーディネート コンプレックス 01.09.28

 いかり肩であるということが、ずっと長い間わたしのコンプレックスの一つでした。
 着物が大好きなのに着よう!という決心がつかなかったのは、このいかり肩が大きな原因です。どこか1箇所整形をしてもエエと言われたら,顔の造作は1箇所ではどうもならんので、ぜひとも肩の骨をけずりたい・・・。と真剣に思っておりました。

 6〜7年前 祇園祭の宵山の時に浴衣に挑戦したのですが、笠仙の粋な紺とグレーの縞柄だったのに、若い男の子が「バカボンみたい・・」と一言。
40の(当時ね)おばはんつかまえて、バカボンってアンタ・・・。
それから浴衣すら着なくなってしまい、しかし、頭の中では着物姿の元子ハンがだんだんと増殖していく一方だったのです。

 えいっと思って着はじめたら、な〜んだ平気!
 肩が・・と思うマイナスイメージ以上に着物をあれこれコーディネイトすることの楽しさ、着ることの楽しさというプラスが圧倒的に勝ってしまったのです。
 でも・でも・・・なで肩ヤッタラなぁ〜、という思いは着物を着るたんびに思っておりました。

 先日すてきな着物や帯のデザインをなさっている方の展示会におじゃましたときのこと・・。色目を押さえたとってもシックな着物や帯を着ておられたのですが、「ちょっとさわってみて」といって肩を差し出されたのです。
 ビックリ!肩パットが入っているではありませんか!
「わたしはなで肩やしそのまま着ると妙に女らしくなってしまうのがいやで、シャキッと着たいからいつも長襦袢にパットつけてんの」っておっしゃるのです。
 「えー!わたしの肩の骨あげるー」と思わず叫んでしまいましたが、今までのわたしのウジウジを一掃するまさに事件でありました。
 いままでコンプレックスと思っていたことが他の人にとってはうらやましがられることになっていたなんて!まさに目からうろこの出来事でした。
 でもついこの前もお天気のよい日に自分の影を見て、肩のあまりに見事な直角ぶりにギョッとしてしまったんですが、もうけずりたいとは思わなくなりました。ずっとこの肩と付き合っていく所存であります。
市松模様のきもの
 
Photo by Motoko Morita

二部式帯  きょうご紹介する着物はわたしのイカリ肩を見事に強調してくれる市松模様です。着物用ではないテーブルクロスのようなしゃきしゃきした布です。

 帯は苦心した自信作です。黒の無地(ひし形の地紋入り)に茶色のオーガンジィを重ねて作った二部式帯です。両方ともカーテン地です。見る向きによって、イロイロな光り方をしてくれるんですよ。まだまだ暑いけど、でも秋でっせ・・という感じが出てると思いませんか?

 黒のちりめんにからし色のよろけ縞の半襟に、カフェオレ色の伊達衿をして、こげ茶色とレンガ色のぼかしの縞の帯揚げ,半分こげ茶の無地あと半分はあられ柄の帯締めをしめました。たびは4枚コハゼの綿のレンガ色,同じような色の草履をあわせて、観月のコンサートに行きました。

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