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楽楽きもの

もりたもとこのきものコーディネート タウンスケープ 02.11.10


 寒くなりましたね! ことしは絶対去年より寒い11月ですよね?
こらえ性のないわたしは、もうババシャツが第2の皮膚のようになっております。

 ひょんなことから、このごろ建築デザイナーの辻村久信氏のお仕事にちょっと関わっております。
つじつじ(氏をわたしは勝手に呼んでます)のデザインしたはる旅館の浴衣とかの備品のデザインに、口を出してギャオギャオと言う係りです。
 一応着物関係のことを知っているであろうということで寄せてもらっているので、内心ビクビクもんなんですが、あ〜〜だこ〜〜だとえらそうなことをいうてます。
 浴衣の色をまかされたので、自分の好きな色を何の考えもなしにピックアップしたら、「この色の浴衣を着たおじいさん・おばあさん・若い人達・子供達・・・が大広間でいっしょに食事をしているところを想像してみてください。あたたかさを感じますか?
ぼくはあたたかい空気が流れている空間をつくりたいんですよ」と言われてドキッ・・・・・
そのあと目の奥がじわっと熱くなって、あわてて遠くのほうをみるふりをして涙があふれそうになるのをこらえたりして・・・。 
悲しかったんじゃなくてうれしかったんです。

 このごろ呉服関係の方とお話をしたり、着物を着て呉服屋さんにいくと、「洋服感覚やねぇ」とよく言われます。
いわれるたびに何のことか理解できず、「着物感覚とは違う」ということを京都的にまわりくねって言うたはるのは顔を見たら判るし、いけずやなぁ〜と感じたことが何回もあるので、疎外感を感じるし、排他的やなぁ〜と思うし、ほっといてんか!としまいにムカムカするし・・・。
 とにかくあんまりエエ感じはしいひん今日このごろだったもんで、ぐっときてしもたんですよ。

 おりしも先月のエッセイを読んでイギリスに住んでおられる千春さんからメールをいただきました。ご紹介させていただくと日本中の町で、タウンスケープ(ランドスケープに対する造語で都市・街頭の風景のこと)の崩壊が起こっているという警鐘です。

 昔の日本ではお年寄りは着物でした。何百年もかけて洗練に洗練を重ねた日常着の色・素材を以って日本の町並みに品位はもちろんバックグラウンドカラーを提供してきた・・・
 それが今は・・・無いですよね?京都ではまだちょこちょこと、おばあちゃんが着なれた様子で着物を着こなして歩いたはるのに遭遇?する機会があります。うん!

 確かにまわりの空気が違うような気がする・・・。たいそうかもしれんけど積み重ねられた歴史が感じられます。
 逆立ちしてもかなわへん。そして洋服を着たはるお年寄りをよく見ると着物感覚の色合わせなんですよね?「あのズボンが着物で、上に羽織ったはるもんが帯やったらすてきやのに・・・」と思うことがよくあるのですよ。

わたしの着ている着物ははたして周りの風景と仲良くしているやろか?歩いている人達にイイ印象を与えているやろか?
 今のこの時代の町並みに合う着物を着たい・・・・・いつもわたしが心がけていることです。まったく畑ちがいの場所で自分を判ってくれるあたたかいものを感じてうれしいけどなんだか複雑な今日このごろです。
およばれの際のきもの
 
およばれの際のきもの
 

 今日ご紹介する着物は、寿貧乏のわたしが続けておよばれした結婚式の披露宴のときのものです。チョット気取ったバージョンと、おふざけバージョン2タイプご紹介します。


Photo by Motoko Morita


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