京都の節分といえば吉田神社や壬生寺が有名ですが、ほとんどの神社で節分の行事が行われています。なかでもその風変わりさで見逃せないのが、吉田神社からもほど近い須賀神社。聖護院エリアの春日上通(京大病院の南端)を東大路から東へ2、3分。普段は気にも留めないくらい小さな社なのであまり知られていませんが、節分のときだけ、水干烏帽子に覆面姿の怪しい輩が現れるのです。
節分前から近所に貼られた真っ赤なポスターには、怪しげな覆面男と日本髪の女性の写真、さらには"二日・三日
優雅な懸想文(恋文)売り"の文字。それ以上の説明がないので、なんだかとっても気になります。 |
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いよいよ節分、いざ須賀神社へ。鳥居をくぐると、そこにあのポスターの男がうろうろしています!黒い烏帽子をかぶって水干をまとい、顔は目だけを残して白い布を巻いた覆面姿です。
この男性は一年に節分の二日間だけ、梅の枝に文を結んで境内を売り歩く懸想文売り。その昔、文字の書けなかった農民はラブレターの代筆を頼んでいました。引き受けていたのは貧乏なお公家さんで、彼らは素性を隠すために覆面を巻いていたというのです。古事来歴を聞くと、怪しげな姿もなるほどという面白い扮装です。
懸想文は、"人知れず鏡台や箪笥の引出しに入れておくと顔、かたちが美しくなり着物が増え、良縁が有るというので古くより京の街々の娘や嫁にあらたかなものと買い求められたもの"なのだそうです。この"着物が増え"るというのが見逃せません。懸想文でこっそりきもの美人に!来年の節分はぜひみなさんも須賀神社へお参りにいってはいかがでしょう。
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これが怪しいポスター。
21世紀にして、このデザイン! |
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| 聖護院エリアには何件も八ツ橋やさんがあります。どの店も、節分にはお茶の無料接待をおこなっています。驚いたのは売り場に並んでいた、その名も'懸想餅'。懸想文と全く同じデザインで節分限定、中には白とピンクの和菓子が入っています。さすがに、このおもちを食べると良縁に恵まれますとはうたっていませんでした。 |