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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
「きもの部屋の整理」 2003.10

 今月、衣替えのついでに、増えに増えたきものアイテムの一大整理を敢行しました。
まずはタンスの調達。小物整理用に静岡の実家から、祖母の彫った牡丹のタンスを送ってもらいました。そして、帯用に、アンティーク家具屋さんを物色です。本当は金具が家紋の形になっているものが欲しかったのですが、何軒見に行っても、大好きな牡丹のものはいつまでたっても見つからず、気に入った揚羽蝶のものも迷っているうちに、タッチの差で売り切れてしまって大ショック。なにしろ、着物が増えてタンスから押し出された帯が畳の上に山積み状態、早く収納してあげたかったので、グズグズしてもいられません。家紋はついていませんが、京都・一乗寺にある葡萄ハウス家具工房で飴色のきれいな一棹を購入しました。もともとあったタンスと合わせて、整理し直し開始。
 タンスは全部で4つ。
 洋服のクローゼット下に収まっている小さ目の桐ダンスには、振袖や訪問着が入っています。これはそのまま。
 洋服向けの大型桐チェストには、引き出し下から袷紬・袷小紋・夏物に仕分けて整理。ウールや木綿のアンサンブル、羽織が押し出されてしまいました。これは、帯用タンスへ移動。上の三つの引出しは、左から風呂敷・白衿・着付け小物。
 新しいアンティークのタンスには、上から袋帯・名古屋帯・夏帯・ウールや木綿・羽織。
 牡丹のタンスには、上左には夏物の帯揚げ帯じめ、右には柄足袋、ニ段目から半襟・帯揚げ・帯じめ。
 そのほか、小さなタンスに、かんざし・帯留、てぬぐい、羽織ひも。
 しかし、悲しいことに、これだけ整理してもまだ入りきらないのでした。ぜいたくな着道楽の悩みはつきません。

 きもの好きを名乗っていると、着ないのはもったいないからと、いろんな人から頂戴する機会が結構あります。今回、タンスに入りきらなかったのは、またまた頂戴したのが原因、嬉しい悲鳴でございます。いただいた沢山のきものの中から真っ先にコーディネートしたのが、この黒の紬に麻の葉の名古屋帯。名づけて”お三輪モダン”。歌舞伎の『妹背山婦女庭訓』の道行・御殿に登場するお三輪です。紬の模様に、物語の展開のカギを握るおだまきが織り込まれているので、お三輪のじゅばんの麻の葉模様を、帯に使ってみました。
 実は去年から縫い始めて一向に進まない刺繍の着尺が、お三輪の衣裳をデザインしたもので、こちらは”お三輪ポップ”といった感じ。お三輪は歌舞伎の中でも好きなキャラクターの一人で、十六むさしという江戸時代に流行ったゲームの模様のかわいい衣裳を着ています。きもの全体を三角関係に見立てて、右袖が罪な男・求女、左袖が恋のライバル・橘姫、そして、裾模様にお三輪を配置してデザインしました。しかし、両袖と洒落紋までしか縫い上がっていないままで、いつ完成するのやら。地道に縫うしかありません。
黒の紬には糸巻き(おだまき)が織り出されています
粋になりすぎないように、小物にポップなピンクを配色
白地に麻の葉模様の紬名古屋帯
お太鼓の後ろ姿がさまになる帯ってステキ

   

ひとめぼれして最近購入した小物たち
ピンクとグレーのくけの帯じめは少し細くて小紋にちょうどいい
水色の格子の半衿は普段使いに活躍
まだまだ完成にはほど遠い刺繍台とモチーフのお三輪の衣裳
歌舞伎の衣裳は本当におもしろいデザインが多くて、見逃せない

きもの部屋の東側の壁はとうとうタンスで埋まってしまいました
 


  飴色の艶がきれいな和ダンス
武蔵が決闘した一乗寺にはステキな家具屋と本屋があります
この箪笥は25000円で購入
引出しの前部分だけ桐で、残りは杉製
歩くと引き手が揺れてカタカタ音がして、亡くなった曾祖母の部屋のことを思い出します

 
帯揚げ・帯じめも増えたので、大きな引出しにお引越し
引出しの底に、鹿の子や麻の葉模様の手刷り和紙を敷いてあります
 
漆大好きなので、漆塗りの小箱に、小物を整理
左の黒い箱には手ぬぐい、もうあふれてますが…
真ん中の丸い二段重ねには下の段に羽織紐、上の段には宝物
陶器でできたアンティークの帯留は牡丹の薬玉
右の引出しにはかんざしと帯留がいっぱい
 
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