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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
「仕事着きもの」 2004.03

 きものステーションとの毎日が始まって、はや5ヶ月。ビル入り口の3階まで吹きぬけのオープンスペースであるステーションは、ほぼ外に近い環境。この京都産業会館はさまざまな事務所やホール、貸会場をあわせもつビルなので人の出入りがはげしく、この冬は自動ドアが開くたびに寒風吹き荒び、凍えておりました。したがって、冬のおしゃれなんてもはや眼中になく、どうすれば風邪をひかずにのりきれるか、ただそればかりが問題で、必然的に袷の木綿アンサンブルの着たきりすずめ。インナーを着込み、厚手のショール、別珍の足袋、アームウォーマーまで導入し、気休めの暖房はフル稼働。本当に長い長い冬でした。

 3月に入って春らしい陽気の日が増えてくると、まるで新芽が芽吹くように、おしゃれごころがむくむくとわきあがってきます。羽織を脱ぐようになれば、帯にも気合いが入ります。とはいっても、日常のなにげないコーディネイトですけれども。年300日きもの生活となった今のわたしのコーディネイトは、生活、日々の暮らしといった要素がほんのすこし加味されたような気がします。おなじきものや帯でも、その日のお天気に合わせておびあげやおびじめを変えてみたり、三分ひもに帯留をつけてみたり。衿や足袋も、色柄ものと白とを気分で使い分けたりしています。
撫松庵の単衣(ウール感覚)のアンサンブルは実家の祖母(大正14年生まれ)が自分にと買ったというのですが、地味(?!)だというんでお下がり。甘すぎないうさぎがポイントです。

この羽織は渋めの配色なのでほかのきものとも合わせやすく、いっぱい着まわしました。
帯に縞。
最近やっと縞をさりげなく着れるようになった気がします。
 
最近見つけた根付のなかでもスマッシュヒットなのがこのうさぎ。独特の線で愛嬌のあるうさぎは熊谷守一の作品をもとに作られた天童市美術館のもの。携帯ストラップの副産物で世の中に根付が増えたので、いろんなところでおもしろいものに出会います。

きものには井桁、縞の帯に市松の三分ひも。直線と四角形の組み合わせはシャープな印象です。
ステーションの木綿のアンサンブル2組は、わたしが冬を無事に越すためにあったといっても過言ではありません。ずっしりと重く絹の倍はあるので、その分防寒にはぴったり。

 
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