今年は空梅雨で、6月の単衣につきものといっていい雨のわずらわしさに苦しまずにすんでしまったような気がします。雨降りはきものの大敵、雨コートや下駄の爪がけなど、雨の日対策は万全でいきたいところ。が、わたしはこの雨アイテムがどうも苦手なのです。
まず下駄。爪がけができる下駄といえば二本歯。土や砂利道ではなにも問題ないのですが、アスファルトや建物内のフラットな床では油断すると、まともに歩けないのです。すべって転んで危うくびしょぬれになりかけたこと数回、というわけでもう懲りました。
それから、雨コート。家から出かけるまではいいのですが、出かけた先でぬれたコートを脱いだとき困ってしまうのです。よそさまの玄関でハンガーに吊るしてもらうわけにもいきません。たたんで風呂敷に包んでおくのですが、もちろんある程度雨粒を振り落としはしますが、湿った状態にはかわりありません。いくらコート地とはいえ、絹をそういう状態にしておくのは気にかかるし、それをまた、帰りに着なくてはいけません。裏まで湿り気を帯びたコートを着る心地の悪さはどうしようもありません。
そういうわけで、雨下駄やコートは次第に億劫になって、どうせ足袋はある程度濡れてしまって履きかえるのだからと、履物は色の出ない花緒の草履で、きものは濡れても平気な綿やポリエステルにして、コートも着ないで済ましてしまうことが多くなりました。
雨の日に傘をさしただけのきもの姿は街行く人に雨コートも着ないで!?といった顔をされますが、当人はいたって平気、蒸れることもなく、かえって快適に過ごしています。よそいきの絹のきものではこうはいきませんけれどもね。
雨の日でもへっちゃらの綿麻のきものは、先月と同じく、‘ちぢみ布’です。生地がやわらかくて着心地がよく、そのうえジャブジャブ洗えます。季節の花、紫陽花の色をイメージして、ブルーとピンクの2つのコーディネイトにしてみました。
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| 瑠璃紺色の格子柄の単衣(綿45%麻55%)。色違いが何枚もほしいくらい、お気に入り。 |
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| ‘ちゞみ布’の反物は35000円で売られています。この素材で仕立てた名古屋帯が夏場とっても便利です。商品化されればいいのに。 |
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