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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
番傘パラソル 2004.07

 空梅雨に続く猛暑で、夏きものには苛酷な日々が続きます。コンクリートとアスファルトの熱帯には日傘の花が満開です。こう暑くても殿方は日傘もさせないのですから、せめて女子でよかったと思うべきかもしれません。
先日、自分らしくきものを着こなしている女の子が、小ぶりの番傘を持っているのに出会いました。おそらくは舞踊の小道具に使うようなもので、普通の番傘より骨も少なく軽そうで、白地に水色の模様が夏の日にとても映えて、日傘にちょうどよい風情でした。
雨の日の番傘は後の手入れがなかなか大変で、洋傘の利便性にはかなわないのですが、日傘としてならそんな手間もいりません。わたしも好みの一本を探したいなと思いました。ひとつ気をつけなければいけないのは、和紙でできている番傘は普通の傘より虫食いにあいやすいこと。オフシーズンの管理には注意が必要です。

 夏きものシーズンには、下に長じゅばんを着て、日中でも浴衣を普段着としてよく着ています。最近濃いピンクにはまって、はしゃいだ浴衣を買ってしまいました。お遊びの極み、たまにこんな浴衣を着て羽目を外しています。
葵の柄の浴衣はポリエステル(撫松庵)。このセオα (セオアルファ)という素材は本当に涼しく、扱いもラクチン。どんなに汗をかいても全く蒸れないので、綿より快適。すぐ乾くうえにアイロンいらず。単衣としても愛用しています(2003年9月のコーディネイトのきものも同じ素材)。
帯は博多・献上の半巾帯を吉弥結びに。このきものと帯が来月受難に遭います。詳しくは8月に!
水色の日傘は、涼しく見せたい夏コーディネイトの必須アイテム。晴雨兼用なので、突然の夕立にあってもへっちゃら。
近くでみると実はポップ。りんごの形にステッチがはいっています。
おりたたみの黒の日傘はあわせやすいので、1本あると便利。
この傘には花が波模様に刺繍されています。
ベージュ、ピンク、茶など暖色系のコーディネイトや洋服のときによく使うストライプの傘。
あざやかな緑の三日月と内側の麻の葉模様が粋な番傘。麻の葉の地の色は、油紙が時とともに茶色く変化したのだろうと思いますが、それもまた味わいがあります。さしてみると日傘にはちょっとつらい重量感があります。
傘は2段階に開きます(はじきという留具が2丁ついています)。これは大きく開けたところ。風が強いときは一段すぼめて使います。独特の油のにおいや内骨に編みこまれた糸(かがり)の美しさは実際に手にしてみないとわかりません。
 
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