今年の祇園祭は宵山、山鉾巡行が土日にあたり、例年以上の人出です。そんな宵山の日にどうしても、四条へでかけることになりました。梅雨が終わるかどうかの蒸し暑い日に人混みにもまれるのはつらいと思うものの、せっかくなのでどこかの町会所に寄って粽を求めたい。そこで、山や鉾の連なる辻からひとつだけ離れた場所にある、保昌山へ立ち寄ることにしました。
保昌山は、数ある山の中でもめずらしい、恋模様がテーマの山です。
文武に優れた平井保昌は惚れた和泉式部の要求する難題に答えようと、宮中に忍び込み、紫宸殿の梅の枝を手折ります。しかし、北面の武士に見つかり、這(ほ)う這(ほ)うの体(てい)で逃げ戻り、やっとのことで約束を果たします。そして恋は成就し、和泉式部を妻に迎えることができました。
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四条烏丸から南東の方向、ひとつだけ離れた場所にある保昌山。
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