大覚寺の裏手をさらに北へ行った嵯峨野の奥に、静かな竹林に囲まれた直指庵(じきしあん)というお寺があります。その名のとおり、庵を結んだという風情でひっそりと佇んでいます。京都でも知る人ぞ知るというこの場所で、ゴールデンウィークに、珍しい友禅染めの「九条袈裟」を初公開する、という新聞記事を見て、訪れることにしました。
新聞で紹介されていたにもかかわらず、嵯峨野や嵐山に比べると観光客はそう多くなく、ゆったりとした時間を堪能できます。地面いっぱいに花が落ちた椿と、一本の木に紅白の花がついた桃の木が春の名残を見せる一方で、竹林にはさわさわと葉擦れの音が渡り、青楓の若葉からこぼれる柔らかな光がきらきらとして、深く息を吸えば新緑の色が身体中にしみわたります。庭一面に咲き連ねる石楠花も鮮やかです。 |
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| 訪れたときにはちょうど石楠花(しゃくなげ)が満開でした。 |
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