歌舞伎のなかでも人気の「忠臣蔵」5段目、お茶目な姿のイノシシの着ぐるみが出てくるので好きな場面です。この場面で、勘平が猟師となって身を寄せている、お軽の実家があるのが京の山崎だと言うのですが、京都に山崎なんて地名あったかなあと疑問に感じ、ふと考えて思い当たったのが阪急沿線の大山崎駅。つい京都市内を連想してしまうので、ちょっと盲点のようですが、今の大山崎町はかつての山城国、京都府内です。イノシシは出ないだろうな、なんて思いながら大山崎へ、素敵な美術館と紅葉を愛でに行ってみることにしました。
秀吉が光秀を破った山崎の合戦で有名な天王山のふもとにある、アサヒビール大山崎山荘美術館。森のような広い庭園はちょうど紅葉が盛りで、朱、赤、黄とりどりの錦がどこまでも続くようです。美術館までの長いスロープを上がると、そこに瀟洒な洋館が現れます。大正、昭和にかけて建てられた山荘は民芸のコレクションとよく調和して、素敵な別荘にお招きいただいたような雰囲気があります。展示室を見てまわり、2階に上がると喫茶室があり、広いバルコニーからは雄大な景色が一望できます。淀川へとつながる桂川・宇治川・木津川の三川合流の景、対岸には石清水八幡宮のある男山が対峙、この地が京都にとって地勢上の要衝であることがわかります。夕暮れまで、刻々と空の色が変わり、色づいた森もその表情を変えてゆくのを楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごしました。
先月に引き続き“紬あそび”、今回は麻の葉模様の紬です。藍色は下手をすると野暮ったい、田舎くさい感じになりかねないので、シンプルさを第一に心がけます。緋色のアクセントは口紅をさすように、効果的に使いました。
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さまざまな木々が色鮮やか、とくに燃えるような緋色が美しい。 |
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