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きものの面白さのひとつは、鮮やかな色を着られるということ。大きなくくりで言えば、私はきものもワンピースの一種だと思うのですが、とはいえ、きものとお揃いの生地でワンピースを作ったら派手すぎてとても着られないというのも正直なところです。そう考えると、きものって本当に懐が大きくて深い衣服なのだと感じます。よく、洋服感覚のコーディネイトといった表現をしますが、きものの楽しみかたをそれだけに限定してしまうのはもったいないと常々思います。黒やグレー、焦げ茶など洋服で慣れている色はコーディネイトをおしゃれにまとめやすいですし、実際現代女性に似合うものですが、洋服にはない、きものだからこそ着られる美しい色を、臆することなくもっともっと着てほしいと願うのです。
季節ごと咲き競う花の色はとりどりに美しくて、花びんに活ければ部屋は華やぎ、生活も彩ります。でもその花の色がくすみ出したら、もう枯れかけていると人は判断し、ついには捨ててしまうでしょう。同じようにきものでも、色使い、色合わせのくすんだコーディネイトを着たら、着ている人までくすみ、枯れた花のように見えてしまいます。せっかくきものを着ているのに、なんだかそんな感じを受ける着こなしの女性が少なからずいて、とても残念でもったいなく思います。わざわざ枯れ木になるのはやめましょう。濁りのない美しい色を選ぶこと、その色をくすませない合わせ方をすること、それをちょっとでも意識すれば、簡単にだれでも華のある美しいきもの美人になれるんですから。そして、もっといろんな色にチャレンジして、色を楽しんでほしいなと思います。
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