2006年にオープンした「染・清流館」。京都・室町にある染色アート専門の美術館です。5月1〜25日に行われていた『祇園舞妓衣裳展』を見に行きました。偶然にもエレベーターで乗り合わせたのが、舞妓さんの衣裳を染めているという老紳士で、きもの姿のこちらを見てきっときものが好きだろうと分かってくれたのか、話しかけてくださり、一緒に見てまわりました。花街特有のことも多く、専門家ならではの解説が聞けて興味深く、いろいろ質問もできてラッキーでした。
舞妓さんの衣裳の裾にふき綿が入っているのは知っていましたが、いわゆる袷のシーズンは二枚綿といって二枚重ねになっていて、裾だけでなく、袖、衿の部分も二枚に仕立てられているのには驚きました。ほとんど見えない内側や裏側にも柄が染められていて、本当に贅沢な衣裳だと感じました。季節に伴い、二枚綿、一つ綿、単衣、無双、絽や紗など素材や仕立てが変わっていきます。意外にも、単衣や絽、紗にも、わたしたちの着る袷のきもののように裏地がついていて、聞けばじゅばんの赤が表地に透けないように夏物にも裏地をつけるのだということでした。
同じ舞妓さんでも新米さんとベテランさんでは衣裳の柄付け、おびあげの処理、半衿の刺繍など、細かく違いがあるのを知り、今まであまり区別がつかなかった髪形や髪飾りのこともわかるようになりました。シーズンごとのきものや帯、礼装としての黒紋付(夏物・冬物)など、TPOや衣替えの決まりごとも分かり、こうやって一堂に会して見ることができて本当によかったなと思いました。
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