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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
美しき絹の艶は天の恵み 2008.07

ブログでもすでに書きましたが、7月に繊維技術センター(旧染織試験場)で行われた「きもの塾」と「子供のための染織教室」に参加しました。 わたしにとって、きものは普段着です。小紋なら合繊素材(ポリエステル)、絹なら紬がワードローブです。生活着として絹の柔らかものを着るのは、がさつな身にはどうも性に合わないようで、正直避けてきたところがあります。 今回、蚕や繭に触れ、わずかながらも繭から糸を引いてみたり、精練してみたりするうちに、絹の持つ真の美しさというものがどんなものなのか、はじめて体感できた気がします。絹のよさについては、恥ずかしながら、さまざまな本を読んでわかったような気になっていただけでした。何度も絹のきものを着てきたのに、絹の本当の美しさ、艶やかさというものが全然わかっていなかったことを痛感しました。

蚕は気持ち悪いという人が多いですが、絹のよさを知り、蚕を知るにつけ、愛しい生き物だとわかるようになります。いつか養蚕、糸繰り、機織りを自分の手でやってみるのが夢です。繭2700粒から反物1反、糸繰りだけでも気が遠くなりそうですが…

蚕が人間のためだけに生きる虫、いわば家畜であること、桑の葉だけしか食べず、絹が100%植物を原料として作られる動物繊維であることは、とても不思議なことです。太陽の光が桑の葉を育み、その葉を食べた蚕が成長して繭を作り、その繭から糸を取って、絹を作り出すのです。絹は、天からの恵みを受けて、あれほどつややかな光沢を得ているのでしょう。蚕を天の虫と書くこともうなずけます。 絹の美しさが際立つ柔らかもののきもの、友禅の小紋やフォーマルのきものを着るということが、わたしにとってどういうことなのか、かなり意味合いが変わったように思います。誰かに会うとかどこかへ出かけるとか、何かちょっとした訳があって着ようと思うことには、これまでもこれからもきっと変わりがないでしょう。でも、着ることへの心持ち、天の恵みが結んだ絹を着る喜びと感謝の思いはいつも強く、深く、胸のなかに宿していく、そんな予感がします。絹を知ることができ、絹を着ることができて、とても幸せです。


白地に大ぶりの牡丹の花が染められた麻のきものです。織り模様だと思っていましたが、よくよく見ると染め模様でした。びっくり!

絽つづれなどのカチッとした帯では、ざっくりした麻のきものとチグハグ。手持ちで合う夏帯は、この綿麻ちぢみの帯くらいでした。この帯のイメージに合う夏帯を、これからじっくり探したいと考えています。 おびあげは青緑色の洞絽、水玉柄。おびじめはレースの丸組み、おだまきつき。
     

染め模様なのに、緯糸に染まらずに白く残っている部分があるため、一見、織り模様のように見えるみたいです。麻100%ではないのかもしれませんね。今度専門家に聞いてみよう。

麻のきものと綿麻の帯、質感が合っています。1尺5寸の袖丈の夏じゅばんは持っていないので、レースの筒袖の衿じゅばんを合わせて着ます。うそつき袖を作ってもいいかも。
     
 
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