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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
菊枝おばあちゃんの菊の帯 2008.10

秋の初めのころに合う菊の帯があったらなあと思っていたら、幸運にも菊の帯を譲り受けました。父方の祖母が、わたしが本当にきものを好きで暮らしているのを知り、古い箪笥をあらためて戦前嫁入りで持参した衣装のうち比較的状態のいいものを探してくれたのです。以前にも祖母からたくさん貰い受けているのですが、今回特にうれしかったのは、菊枝さんから菊の帯をもらったということ。そうなのです、おばあちゃんは菊枝さんという名なのです。祖母自身には菊の帯へのこだわりは特にないようなのですが(笑)、わたしはこれからこの菊の帯を締める度にきっと菊枝おばあちゃんのことを思い出すでしょう。受け継いだものを身にまとうことで、離れて暮らす家族とのつながりを遠い空の下でも感じることができるのも、きものを着て得られる大きな幸せです。「いつまでも元気でいてください」と願いながら大事にしていこうと思いました。

黒地の大島紬は、赤の大きな亀甲の枠のうちに、黒と紺でさまざまな文様が織り出されています。
鶸茶の繻子地に、色鮮やかな色紙と八重菊が織り込まれた名古屋帯です。おびあげは全体に溶け込ませるように、おびじめは全体を引き締めるポイントになるように、合わせました。
     

糸も太く厚みがあって存在感のあるおびじめを合わせました。市松の柄と配色が、きものの織り模様と似ているので、合わせてみました。
つるっとした繻子地はすべりやすく、出先で帯がずってきたりすると難儀します。いつもより念を入れて帯を締めるように気をつけています。
     
 
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